【18歳で宮崎へ】関東から宮崎へ移住を決意した女子高生(前編)
2022.12.12
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女子高生が、縁もゆかりもない宮崎県へIターンを決意。

「都会に住んでいる人々は、本当に心が満たされているのだろうか。」
「気付かぬうちにストレスを感じながら生きているのではないだろうか。」
そう感じることが多くなった中学3年の秋。私は15年間東京で生まれ育ち、中学3年の秋に、親の仕事の関係で群馬に引っ越すことになりました。群馬に引っ越すまでは、満員電車は当たり前、高層ビルが立ち並んでいる光景も当たり前と感じていましたが、一度東京から離れてみるとそうではない。満員電車に乗っている人々の顔は疲れ果て、駅のホームで肩がぶつかり合っても何事もなかったかのように過ぎ去る。人に話しかけられないように、表情を無にしてスマホを見ながらスタスタ歩く。東京に住み続けると、ストレスを感じ続けていることさえ気が付かないのではないか、と思うようになりました。

このまま一生を終えるのはもったいない。

関東を離れ、自然豊かなところでのんびり暮らしたいと思い、大学進学を機に地方移住を決意しました。当初は祖父が生まれ育った石川の大学を考えていたものの、母親の知人から九州、特に宮崎が住みやすいと勧められ、宮崎について調べていたところ宮崎の魅力にドハマり。豊かな自然は青と緑が鮮やかで、空気も綺麗。野菜も魚も肉も果物も、全て新鮮で安くて美味しい。毎日南国感を味わうことができ、時間の流れがゆっくり感じられる。大らかで温和な人が多い宮崎県は、自分にとって運命を感じるほどしっくり来た県でした。

宮崎のことはネットでしか調べていなかったものの、受験をし、家まで決めてから初めて宮崎に来ました。来てみて思ったことは、調べて感じていたことよりも遥かに素敵な地域であること。

・バス停でバスを待っている見知らぬおじいさんに挨拶する友人
・シニアカーに乗るおじいさんを手助けする通りすがりの主婦や学生
・横断歩道で歩行者が横断するのを待っていると、ダッシュで渡りわざわざ車の方を振り返って深くお辞儀をする小学生

同じ日本でも、こんなに違うものかと正直驚きました。東京で生まれ育った友人にも、こういう暮らしがあるのだと伝えたい。そして、ネットには載っていない、あるいは見つけにくい地方のリアルを首都圏在住者に向けて発信し、一人でも多くの人に選択肢や可能性を与えることで、一人一人が幸せだと感じる暮らしを送ってほしいと強く思うようになりました。もちろん、都会に住みたいと思う人には都会に住んでもらいたいですし、少しでも地方での暮らしに関心がある人には実際に住んでもらいたいと思っています。同じ場所にいては、同じ景色しか見れませんから。

しかし、移住とは言っても、都会から地方に引っ越すにはかなりの決断がいるのではないでしょうか。都会は、生活に不便なことは特になく、平均年収も高いのでわざわざ地方で生活しようとは思わないと思います。さらに、地方だと情報が全く出てこない地域も存在します。私自身、群馬に引っ越す際にネットでも情報が出てこなかったため、情報収集には大変苦労しました。ネットで分からないなら、実際に行ってしまおうということで、とりあえず引っ越しましたが、親の仕事の関係でなければ、群馬にも宮崎にも引っ越していなかったと思います。ですが、実際に引っ越してみて、交通の不便さや平均年収も気にならないほど、ストレスフリーな生活を送れているので、地方での生活を多くの人に共有したくなるのです。

「畦道を自転車で通ることが夢」

私の場合は、幼いころから釣りやキャンプ、田植えの体験など様々な経験をさせてもらっていて、物心ついたころから地方での暮らしに憧れていたこともあり、群馬や宮崎での生活にもすぐに慣れ、地方での生活が居心地よく感じられました。

田んぼと田んぼの間の畦道を自転車で通ることが小さいころからの夢だったこともあり、ワクワクの毎日を過ごしたのを思い出します。東京から離れたところに住んでいる人からすると、学校終わりに渋谷やディズニーに寄る感覚に近いのでしょうか。私にとって、畦道を自転車で通ることはそんな感覚だったのです。畦道を自転車で通ることが夢だと話すと、珍しい、変わっていると言われることがほとんどですが、私はその感覚をこれからも大切にしていきたいです。

大学の話に戻ると、私の場合は大学で宮崎を選んだのではなく、住みたい地域から宮崎を選び、宮崎の大学に進学を決めました。関東から宮崎に来る人自体珍しいことですが、私の場合はさらに宮崎・九州に住み続ける決断を大学生でしているので、さらに珍しく思われることが多いです。

宮崎に移住した理由は前述した理由以外にもあります。格差のリアルを知り、地元の友人の可能性や選択肢を広げたい強い想いがあることです。群馬に引っ越してから情報格差や機会の格差を感じていました。同じ人間としてこの世に生まれてきているのに、生まれた場所や環境によってその人の将来がほとんど決まってしまう。そのように感じ、ずっと違和感を抱いていました。そのリアルを知るために自身が地方で生活をし、都会と地方を繋ぐ架け橋となりたいと思い、自ら移住を決意しました。

私の周りでは、生まれ育った土地から離れずに、高校、大学へと進学し、そのまま就職という流れが多いですが、就職するとなかなかその土地を離れることは難しい。であれば、高校や大学進学を機に、他の土地に住んでみて、違うと思えばまた帰ってくれば良い。一度、違う地域に住んでみないと、地元のことさえわかりません。先述した通り、同じ場所にいては、同じ景色しか見れないのって勿体なくない?と感じます。失敗を恐れて行動しないことはもったいない。知らないことが一番怖い。いつ死ぬかもわからない。いつ死んでも後悔しない生き方がしたい。せっかく生きているのだから。

私は一生宮崎に住みたいと思うほど、自分にとってぴったりな地域を見つけられました。そう言いつつも、時代によって、年齢によって理想の暮らしは異なると感じます。まだまだ知らない土地が多いので、47都道府県に留まらずに海外にも住んで、より自分に最適な地域を見つけていきたいと思います。

私にとって「自分の場所」とは、自分が心から愛せる、あるいは誇りを持って他人に紹介できる所です。生まれ育った地域を故郷と言いますが、必ずしも故郷が自分の価値観と合っている地域とは限りません。特に現代は、離れた地域の情報も容易に手に入れることが出来るからこそ、他地域への興味や憧れがあると思っています。移動が自由に出来る時代なので、移住を重く考えず、各々が「自分の場所」を見つけられると良いですね。そして、その場所のリアルを発信したり、新たに情報を仕入れたりすることで、さらに自分に合った場所を見つけることが出来たら良いのではないでしょうか。

一人でも多くの方が自分に合った場所で理想の生活を送れる、そんなお手伝いが出来れば幸いです。

後編はこちら

岩根 穂乃花(https://twitter.com/sibire_honoka)
東京出身で18歳で地方移住を決めた現役大学生。現在は宮崎で大学生をしながら、フルリモートでシビレ株式会社の長期インターン生として活動中。ケンジン編集部としてライター採用プロジェクトやWEBメディアケンジンで地方のおもしろ人材の取材を行っている。

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