【18歳で宮崎へ】関東から宮崎へ移住を決意した女子高生(後編)
2022.12.12
  • 編集部コラム

理想の暮らしを求めて18歳で東京を脱出

あなたにとって「理想の暮らし」はあるでしょうか。
タワーマンションの最上階に住むこと?
大好きなペットと24時間一緒にいること?
自給自足の生活をして近所の人と仲良く暮らすこと?
キャンピングカーで全国を回って新しいことに挑戦すること?

私は東京で生まれ育ち、理想の暮らしを求めて東京を出ることを高校生の時に決意しました。今回は、理想のライフスタイルを「幸せ」に焦点を当てて話します。東京脱出の詳しい話が気になる方は、「【18歳で宮崎へ】関東から宮崎へ移住を決意した女子高生」をご覧ください。

そもそも、私が考える「理想」とは、「こうなったら良いな〜」という最も良い状態を想像することです。
仮に自分にとって理想的な世界がつくられたとしても、全ての人が幸せになるとは限りません。
もちろん、各々が理想とする世界は異なるからです。自分の理想的な世界がつくられたら最初は満足すると思いますが、それが続くと、理想的な世界が当たり前になってしまいます。
そうすると、日々の生活に飽きて、いつまで経っても幸せは続きません。では、幸せを感じ続けるにはどうしたら良いのでしょうか。
2018年、神戸大学の西村和雄教授と同志社大学の八木匡教授が、日本国民2万人に対して行った幸福度のアンケート調査によると、「自己決定」をすることが、幸福感に強い影響を与えることがわかりました。
どれくらい影響するかというと、所得に対して約1.4倍、学歴に対しては約8.7倍も「自己決定感」が影響するという結果となっています。

出典:https://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/18j026.pdf (2022/08/10)

グラフを見て分かる通り、学歴が高い人や年収が高い人より、人生の選択を自分でし続けた人の方が幸福度が高いのです。
なぜなら、自己決定をする人は、大学や就職等のミスマッチの可能性が少なく、たとえ失敗したとしても、自らが別の選択肢を試みることが可能だからです。

思い出してみてください。人にやらされていること、選択を任せていることはありませんか?あるいは、環境のせいにしていませんか?

「自分で決める」が幸せへの第一歩
理想の生活を送るために、自分で選択肢を見つけ、自分の軸で生きる。
これが幸せに生き続ける第一歩だと思います。

私が思う理想の生活は、自分が住みたい地域で自分が描く理想の暮らしを実現させ、全国の人がストレスフリーな生活を送ることです。
都会に住みたい人は都会に住み、地方に興味がある人は地方に住む。
全国の人がその地域に誇りと愛着を持って生きられたら、それは私にとって理想の姿です。

コロナ禍で首都圏在住者の地方移住は増加傾向にあるものの、「いきなり田舎にはちょっと…」と、移住を渋っている人が多くいると感じます。
生まれ育った地域から移動したことがない親を持つ私の友人は、大学進学を機に他地域に住んでみたいと言ったものの、わざわざ他地域に行く必要はないと反対されてしまったそうです。
各家庭の事情は分かりませんが、自分が経験したことのないことに関しては決めつけないこと、また選択肢を増やして自分で自己決定することが各々の幸せに繋がると思っています。

未知の世界は初めてのことばかりで怖いこともあるかもしれませんが、「知らない」ことが一番怖いことだと私は感じます。
例えば、裕福ではない家庭で育ち、大学に行きたいけれど行くお金がないから大学を諦めようとする人がいる場合、給付奨学金や授業料免除等の存在を知っていれば、経済的に厳しい人でも大学進学という選択肢を手に入れることができます。
例え、大学に行かないという選択をしたとしても、奨学金や授業料免除等の存在を知ったうえで決めた人と、そもそも知らない人とでは、前編で述べたように幸福度に大きな差が出ます。

少し話が逸れましたが、知ったうえで自ら選択して決めることと、知らずに一生を終えるのでは、圧倒的に前者の方が幸福度が高くなります。
やりたいことがあっても、年を取るにつれて出来なくなることも出てくるので、出来るうちに色んな経験をして、彩り豊かな人生をより多くの人が送れることを願っています。

ここまでは、自己決定と幸福度の関係について話しました。
様々な自己決定の場面がありますが、地域が好きな私にとっては、特に「住む地域」に関して自己決定をする人が増えたら嬉しいです。
例えば、釣りが好きだから釣りに適しているこの地域に住む、色んな地域に興味があるからキャンピングカーで全国を回る、人混みが苦手だから人の少ない地域に住むなど。自分の意志で決めているのであれば、理由は何でも良いと思います。
移住を渋ってしまうのは、長い時間同じ環境に居続けることで、新たな環境や変化を面倒くさく感じたり、恐れたりするからではないでしょうか。
もしそうであれば、若いうちから移動を沢山経験しておくことが良いと思います。

小中学生のうちから移動を経験すると、高校や大学の選択肢が増えます。
さらに社会人になってからの選択肢も大幅に増えます。
選択肢が多いということは、自分で選択することが多くなり、結果幸せになる人が増えます。

実際に、若いうちから移動を経験するとはどういう事なのか。
もちろん、親の仕事の関係で子どもも一緒に移住するケースもありますが、子どもだけが他地域に住んで他地域の学校に通うケースもあります。
近年は、学生向けの国内留学が注目されていて、高校魅力化プロジェクトもその1つです。

高校魅力化プロジェクトとは、
①その地域・学校でなければ学べない独自カリキュラム、
②学力・進学保証をする公営塾の設置
③教育寮を通じた全人教育
の3本柱で、多くの生徒が行きたい、保護者が通わせたい、魅力ある高校にするプロジェクトです。
グローバルとローカルを結ぶグローカル人材の育成、答えが一つに定まらない時代に、決断を答えにする、21世紀スキルを持った人材を育成します。

出典:https://miryokuka.com/

高校魅力化プロジェクトで有名な高校の一つに、島根県の隠岐島前高校があります。
隠岐島前高校は、地域に興味のある学生が全国各地から集うので、他地域で暮らしてみたい人にはもってこいのプロジェクトです。
社会人になると、結婚や仕事などで自分の好きなように動けないことも多々あるため、若いうちから移動を沢山経験できる機会は、これから更に必要となってくると思います。

一つの地域に留まっていたら一つの景色しか見れないので。

自分にとって幸福度が高い場所で暮らすという選択肢
私は関東で生まれ育ったため、周りは関東の大学に進学した友人が多いです。関東の友人から話を聞いていると、私は大学進学で宮崎を選択して良かったと思うことが多かったです。
講義がずっとオンラインだったから友達が全く出来ない、サークルも一切活動していない、東京で遊びまくる予定だったのに外出さえできない雰囲気、こんなはずじゃ無かったと。(もちろん、東京で充実した生活を送っている人もいるとは思いますが。)

一方、宮崎ではコロナの感染者数が少ない時期には対面講義やサークルなどの活動があり、友達をつくれる機会も沢山ありました。
さらに、海や山に囲まれてリラックスできる環境が身近に沢山あり、スーパーには新鮮で安くて美味しい食べ物が並んでいる。
移動は基本的に自家用車の為、都内の満員電車と比べてストレスを感じにくい。
コロナがきっかけでより一層「幸せ」とは何かがはっきりしましたが、私にとっては、コロナに関係なく東京よりも宮崎にいる時の方が幸福度が高いと感じました。
宮崎で理想の暮らしを実現することができています。

人々が幸せを感じるのは理想的な世界になった時ではなく、理想と現実のギャップを埋められたとき。
ギャップを埋める過程で人々は達成感を得たり、充実した生活を送れたりするのだと私は思います。

「幸せ」という言葉が存在しないほうが、本当の幸せなのかもしれませんが、存在している以上は各々が幸せであり続ける世界でありたいと切実に思います。

岩根 穂乃花(https://twitter.com/sibire_honoka)
東京出身で18歳で地方移住を決めた現役大学生。現在は宮崎で大学生をしながら、フルリモートでシビレ株式会社の長期インターン生として活動中。ケンジン編集部としてライター採用プロジェクトやWEBメディアケンジンで地方のおもしろ人材の取材を行っている。

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