「デュアルライフ(二拠点生活)」という言葉をご存じでしょうか。デュアルライフは、ライフスタイルの多様化やリモートワークの普及により近年注目されている暮らし方です。
そこで今回は、デュアルライフの暮らし方や魅力を解説した上で、おすすめのデュアルライフサービス3選を紹介します。
デュアルライフとは、2つの場所に生活拠点を持つ暮らし方です。
デュアルライフの「デュアル(dual)」には「二重の」「ふたつの」という意味があり、「ふたつの生活」=「デュアルライフ」と呼ばれています。
デュアルライフの例を紹介すると、平日は都市部で働き、週末は地方の生活拠点に移動して生活するスタイルが挙げられます。デュアルライフを取り入れる人が増えた要因としては、リモートワークの普及やライフスタイルの多様化、子育て環境の見直しなどが考えられるでしょう。
最近のデュアルライフは地方に別荘を持つような暮らし方ではなく、希望すればだれでも取り入れられるのが魅力です。
ここでは、デュアルライフのメリットを解説します。
「都会で便利は暮らしができるのなら、わざわざ2つの拠点を行き来する必要がないのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、デュアルライフでしか実現できない魅力的な暮らしもあるのです。
都会で生活していると、自然に癒されたいと考える方も多いでしょう。
しかし地方移住となると、子どもの教育環境や仕事、親の介護などがハードルとなって、実現できない方も少なくありません。
一方、デュアルライフであれば現状の生活スタイルをほとんど変えることなく、都会と田舎の暮らしを楽しめるのです。
都会で暮らしている家庭の中には、自然を感じられる環境で子育てしたいと考えている方もいるでしょう。
家庭菜園や農業、キャンプやアウトドアの経験や遊びを都会で体験させるのはむずかしく、デュアルライフを取り入れることで田舎の環境を生かした子育てができるのです。
日本は地震大国であり、いつ何時大きな地震が発生するかわかりません。
都会に限ったことではありませんが、生活拠点が一つしかないと大きな地震が起こっても、身動きがとれず不特定多数の人と長期間の避難所生活を送ることになるでしょう。
一方、離れた場所にもう一つの生活拠点があれば、家族だけの避難所として活用できます。つまり、災害対策の面からもデュアルライフはメリットがあるのです。
富裕層の方やセカンドライフを送る方だけでなく、若年層にも注目されている「デュアルライフ」。デュアルライフは近年注目が高まっていることもあり、企業が積極的にデュアルライフのサービスを展開しています。
ここでは、デュアルライフを検討している方必見のサービスを3つ紹介します。
「いつもの場所がいくつもある、という生き方」をコンセプトに住まいのサブスクを提案しているのがADDressの特徴です。ADDressに登録すれば、月額4.4万円でADDressが提携している全国210か所の空き家が利用し放題となります。
インターネットや家具・家電が完備されていることに加え、光熱費やインターネット代、敷金、礼金、保証料なども月額費用に含まれています。気分や行きたい場所に応じて、さまざま空き家で過ごしてみたいという方におすすめのサービスといえるのではないでしょうか。
また、ADDressの魅力は、同伴者も無料で滞在できることです。登録者+パートナー1名(2親等まで)は追加費用なしで利用できるため、デュアルライフの楽しさを同伴者と共有できるのです。さらに、ADDressでは全国の空き家を「家守」が管理するシステムを導入。
家の管理や会員同士の交流の懸け橋となる役割を「家守」が担っており、田舎ならではの人との繋がりを体験できるでしょう。
ADDressサイト:https://address.love/
古民家や築年数の古い住宅でデュアルライフを送るのではなく、ホテルでデュアルライフを送りたい方におすすめなのがHafH(ハフ)。
HafHは「日本へ、世界へ、ふらっと、出かける」をコンセプトとする、ホテルに定額で泊まれるサブスクリプションサービスです。HafHは1,017以上の厳選された宿と提携しており、月額費用を支払えばいつでも好きな場所に宿泊できるのです。
宿泊先は温泉付きのリゾートホテルがメインのため、非日常感や旅行気分を味わいながらデュアルライフを実現できるでしょう。また、HafHはデュアルライフに限らず、お出かけや旅行好きの方にもおすすめのサービスだといえます。
プランは5種類展開されており、ライトプランは月額2,980円で月1泊まで、スタンダードプランは月額9,800円で月3泊まで好きな場所に宿泊可能です。
Haflサイト:https://www.hafh.com/
LivingAnywhere Commonsは「自分らしくを、もっと自由に」をテーマに、好きな時に好きな場所で働ける環境を提案しています。LivingAnywhere Commonsの拠点は全国に存在し、ワークスペースやキッチン、宿泊ルームなどを完備した複合施設となっています。
各拠点の規模が大きく、グループや法人の利用が多いという特徴があります。また、すでにあるホテルと提携するのとは異なり、ゲストハウスや施設、共同住宅を改修しLivingAnywhere Commonsの拠点として生まれ変わらせているのがポイントといえます。
LivingAnywhere Commonsは地域創生として注力している側面もあります。たとえば、各拠点にコミュニティーマネージャーが駐在し、利用者と地域の人が参加できるイベントも積極的に開催されているのです。料金プランは複数あり、都度払いプランは1回6,600円(税込)となっています。複数回利用する場合は回数券を購入する、定額プランに加入するという選択肢があります。
月6回以上拠点を利用する場合は定額プランがおすすめで、月額27,500円(税込)で何度でも拠点の利用が可能です。
LivingAnywhere Commonsサイト:https://livinganywherecommons.com/
いかがでしょうか。
近年ではデュアルライフという暮らし方が身近な存在となりつつあります。デュアルライフは都会と田舎の双方の良さを生かせるライフスタイルが魅力でしょう。
毎月数千円~数万円程度で利用可能なデュアルライフサービスも増えており、金銭面の負担をあまりかけずに理想的な暮らしを実現できる可能性があります。
ぜひ今回の記事を参考に、デュアルライフを検討してみてください。