空き家や土地が無料!?空き家や土地を格安で手に入れられる自治体5選
2022.05.30
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移住を検討するとき気になるのはそのコストではないでしょうか。その中で大部分を占めるのが土地や住宅。理想や希望を抱き新しい住処を選ぶのは楽しい反面、あまり費用がかけられない場合は選択肢が狭くなることもあります。

そんな方のために数多くの自治体が移住者を対象に、住まいの補助金や支援制度を提供していることをご存じですか?初期費用を抑える意味でも補助制度を活用しない手はありません。 

今回は移住者への住まいの補助が手厚い、魅力的な制度を提供している自治体を紹介します。どんな制度が存在するか、知っておくだけでも移住先を絞る際の参考になるはずです。

知っておきたい「空き家バンク」

まず、初期費用を抑えた移住を検討する場合には知っておきたい「空き家バンク」の仕組みと、なぜ利用するべきなのかを解説します。

空き家バンクとは?

空き家を賃貸もしくは売却したい物件所有者からの情報をまとめ、住居を探している方々向けて紹介する制度です。全国で増加している空き家を有効活用することで、地域活性化、定住促進を目的に全国の自治体が行っています。

一例として長野県が運営している「楽園信州空き家バンク」というポータルサイトがあります。
https://rakuen-akiya.jp/

空き家バンクのメリットデメリット

空き家バンクで物件を見つけることで自治体からの移住支援が受けやすい、対象になる補助金があるなどメリットがあります。ただ、住宅の引き渡しの契約関連は地域の宅建業者と連携している自治体もありますが、所有者と直接の契約交渉が必要となるケースもあります。



空き家バンクのなかには0円の物件という低予算の方には魅力的なものもありますが、登記費用は税金がかかります。また「リフォームをしないと住めない状態」という可能性も。自治体が「空き家バンクで取得した物件のリフォーム費用補助」を提供しているかもあわせて確認してみましょう。

農地付きの物件

空き家バンクなどのなかには、移住し農業を営むことを希望している方には嬉しい「農地付き」の物件があります。ただ、農地法第3条によって「農業を行うために農地を購入、もしくは賃借する場合には、農業委員会の許可が必要」と定められているので注意が必要です。 

物件や土地の無償譲渡制度のある自治体

ここでは物件・土地の「0円譲渡」が提供されている自治体をご紹介します。なお、登記や契約などの費用は負担となること、それぞれの自治体が設ける条件を満たす必要があることを予めご承知おきください。

1.東京都奥多摩

新宿から電車で2時間弱のところにある奥多摩は、都心からも気軽に行けるのにもかかわらず、驚くほど手つかずの澄んだ水と豊かな緑が印象的なエリアです。 

そんな奥多摩市が空き家バンクで「0円物件」を提供し、人気を呼んでいます。この「0円空き家バンク」は、奥多摩市が空き家バンク利用条件として設ける「定住要件」や「年齢条件」を満たしていない場合でも利用ができます。アトリエや倉庫、別荘などとしても利用が許されており、柔軟な制度が0円とあわせて魅力です。
参考:奥多摩町公式ウェブサイト

2.北海道木古内町

木古内町の南部は津軽海峡に面し、北海道新幹線の駅があるため東京までのアクセスの良さが魅力です。そして北海道の最南端に位置するために比較的温暖で、1月の平均気温はー2.5度ほど。北海道の雄大な自然のすぐそばで暮らしつつ「東京にもたまには出かけたい」という方には、ぴったりの場所ではないでしょうか。

木古内町では「木古内町定住用地無償譲渡事業」をおこなっています。これは、移住者限定ではないものの、町の指定エリアに住宅を建設して定住する方に「無償で敷地となる土地を譲る」という制度です。建設した住宅に5年以上住むことや、居住を開始してから5年間は第3者への貸付、売却や譲渡はできない、などの誓約があるので要確認です。

その他では「木古内町空き家リフォーム助成事業」もあります。これを利用すると、5年以上の居住を確約できる場合に、購入1年以内の空き家のリフォーム費用の補助が最大100万円受け取れます。 

また木古内町への移住を事前に体験してみたい方向けに「木古内町ちょっと暮らし住宅」という制度もあります。これは同町への移住を検討している方が1日1,500円(税・光熱費込み、冬季は暖房代1日660円加算)で7日~31日間住宅を借りられる仕組みです。北海道への移住に憧れるけど「遠いから決断するのに勇気がいる」と感じている方がいたら、地理的、条件的にも試してみる価値のある制度ではないでしょうか。

参考:北海道木古内町公式ウェブサイト

移住者への手厚い「住まいの助成金」がある自治体 

「無償提供」とまではいかなくても、移住者への手厚い助成金を提供している自治体も多数あります。引き続き格安移住先を紹介していきます。 

3.長野県山ノ内町

志賀高原、北志賀高原、湯田中渋温泉郷と、全国に名の知れた3つのリゾートエリアからなる長野県山之内町。地獄谷温泉や渋温泉などを含め9つの温泉街があり、夏はトレッキング、冬はスキーと、自然を思う存分楽しむには絶好の環境が揃っています。

そんな山之内町には、45歳未満の方で条件を満たせば最大150万円の補助金が受けられる「若者定住促進マイホーム取得補助金」があります。また、移住のために空き家改修する際、経費を最大80万円補助してくれる「空き家活用改修等補助金」。50歳以下の移住者に対する最大27,000円の家賃補助「移住促進家賃補助金」など、数々の補助金があります。 

参考:山ノ内町公式ウェブサイト 

4.新潟県佐渡市 

日本海側最大の島である佐渡島は人口約5万6千人(平成30年時点)サイクリングや海水浴にはうってつけの自然豊かで美しい海岸線に囲まれ、豊富な海産物や、幻と言われる佐渡牛などグルメも魅力の一つです。 

佐渡市には、県外からの移住者に対し、条件を満たせば最大5万円の引越費用の補助を提供する「若者定住引越費用補助金」があります。その他には、最長12カ月間にわたり賃貸住宅の家賃支援として、最大2万円の補助が受けられる「若者移住家賃補助金」。そして佐渡産材を利用した住宅を新築、もしくはリフォームした場合に最大100万円の補助がでる「佐渡産材利用促進事業」などがあります。

そして、佐渡市では移住を検討している方を対象に1カ月~6カ月の期間に限り有償で住宅を提供しています。80歳未満の世帯の場合月額2万円~3万円で水道光熱費も含まれます(石油ストーブなどの暖房機器の燃料はのぞく)。中にはペット飼育が可能な住宅もあるので「ペットがいて簡単には移住体験ができない」という方にもおすすめです。

参考:ちょうどいい感じのゆるさと広さ「佐渡島に住もう」

5.福井県福井市

越前ガニなどでも知られる福井県に位置する福井市は、都心から北陸新幹線などを乗り換え、約3時間半という距離。県庁所在地でもある福井市には、美術館や博物館も多く「自然も好きだけど文化施設へもアクセスしたい」という方にはぴったりの移住先です。 

福井市ではU・Iターン者向けの補助金として、空き家バンクに登録後1カ月を経過した空き家を購入した場合に、最大50万円を負担。また、空き家バンクで購入した住宅のリフォーム費用を最大30万円、そして同システムで賃貸をみつけた場合に家賃最大25,000円を補助する制度があります。

その他「U・Iターン見学の補助金」として福井市が開催する現地見学会などに参加するさいに発生する、往復交通費や宿泊費を補助。また、直接市に話を聞きに行けない方を対象にzoomを使ったオンライン移住相談も提供しています。

参考:福井県福井市公式ウェブサイト

まとめ

ある程度自身で家の改修作業をすることに抵抗がなく、不便を承知で価格を抑えた物件を購入したい場合は「空き家バンク」を利用するのがおすすめです。更にリノベーション費用を一部負担してくれる自治体なら、素敵な物件に変身させることも可能かもしれません。ぜひ、ご自身の予算と理想に近い自治体をみつけて、無理のない移住を実現させてください!

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