「子育てがしやすい街」とは?東京ではあり得ない!?子育てに力を入れている自治体3選
2022.05.17
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  • 編集部コラム

将来子どもが生まれたら、子育てしやすい街に住みたいと考えている方も多いのではないでしょうか。近年では、「子育て支援制度の充実化」に力を入れている自治体が増えつつあります。

そこで今回は、子育てがしやすい自治体の特徴を紹介します。また、実際に子育て支援に力を入れている自治体も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

子育てがしやすい自治体の特徴とは?

子育てしやすい街に住むことは、子どもの教育や成長にとって重要なポイントです。
しかし、日本にはさまざまな街があり、どこで子育てをするか迷う方も多いでしょう。そこで、子育てしやすい自治体の特徴を紹介します。

安全なまちづくりと公共施設の充実度

子どもがいる家庭では、公園や公民館、図書館、病院などの施設が欠かせない存在となります。たとえば万が一の際、すぐに診察してもらえる病院があるかどうかは確認しておくと安心でしょう。

また、子どもが小学生や中学生になると、一人で出かけるようになります。手が掛からなくなるのは助かりますが、街の治安や車の交通量などは住む地域によって差があるため、事前にチェックしておくのがおすすめです。

待機児童の状況

共働き家庭では、子どもを預けられる場所があるかどうかも確認すべき要素の一つです。仕事復帰したいのに子どもを預けられない状況では、頭を抱えることになるでしょう。

自治体によっては待機児童0人を達成しているところもあれば、年々待機児童の数が増加しているところもあります。

子育て支援制度

子育てをしやすい街と聞くと、自治体の支援制度に注目する方が多いのではないでしょうか。

自治体によって取り組みはさまざまですが、中には充実した子育て支援制度を導入しているところもあります。 子育てにかかる金銭面の負担や両親の負担を軽減できる要素でもあるため、複数の自治体を検討するようにしましょう。

子育てに力を入れている自治体3選

子育てと自治体には深い関係があります。「子育て支援」に力を入れている自治体は、子育てしやすい環境に直結するからです。ここでは、実際に子育て支援に力を入れている自治体を紹介します。

1. 千葉県松戸市 共働き世帯が子育てしやすい街

千葉県松戸市は、「やさシティ、まつど。」をスローガンに掲げ、子育て支援に注力している街の一つです。松戸市は、街の中に適度な緑がありつつ、東京まで乗り換えなしで24分でアクセスできます。そのため、共働き世帯にとっては非常に住みやすい上、子育て支援制度も充実しているバランスのとれた街なのです。

日経xwomanが発表する「共働き子育てしやすい街ランキング」では、2020年、2021年ともに全国1位を獲得しています。松戸市の子育てしやすい環境を実現するために注力しているのが「待機児童」についてです。特に都心に近い場所では待機児童に悩む自治体が多い中、松戸市では2021年4月時点で6年連続待機児童0人を達成しています。

さらに、小児医療体制が充実していること、規模の大きな公園、レジャー施設が多くあることも魅力的なポイントです。生活環境と、子育て環境のバランスが良い松戸市は、子育てしやすい街の代表といえるでしょう。

2. 島根県飯南町 自然いっぱい!町をあげての子育て支援に注力

島根県飯南町では、町全体で子育て環境の充実に取り組んでいます。自治体が制度を考えるだけでなく、学校や家庭、地域が一体となって子育て環境の充実化に力を入れていることが特徴です。

たとえば、「保小中高一貫教育」を採用しています。町内にある保育所から高校までが連携し、きめ細やかな教育を実施しています。また、飯南町は自然豊かで人口もあまり多くありません。そこで、小規模教育の良さを生かし、生徒一人一人に向き合った指導ができるのです。

その他にも飯南町では過疎化防止、移住者の定住促進を目的としてさまざまな子育て支援制度を導入しています。

・年齢に関わらず保育料を無償化
・0歳から中学校卒業まで子どもの医療費免除(受給資格証を提示すると窓口負担なし)
・社会人として必要な力を育成する「生命地域学」制度を導入
・町営の学習塾「飯南町学習支援館」を運営

飯南町は町の約9割を森林が占めています。都会の喧騒から離れ、自然豊かな場所でのびのびと子育てしたい方に最適な環境だといえるでしょう。

3. 埼玉県和光市 妊娠期から子育て期まで包括的な子育て支援制度を展開

埼玉県和光市では、フィンランドの育児システムをモデルにした制度導入しています。具体的には、「わこう版ネウボラ」(フィンランド語でアドバイスする場所)という制度が採用されています。

「わこう版ネウボラ」では妊娠期~子育て期までの支援を一つの窓口で対応する「包括ケア」の仕組みを採用し、子育てに悩む人への充実したサポートを届けています。

多くの自治体では、悩みごとに相談窓口が異なることがほとんどですが、和光市では「わこう版ネウボラ」を導入してシンプルかつ効率的に悩みをサポートしているのです。また、妊娠期~6歳未満の子どもがいる家庭に対し、ホームビジターが訪問する制度もあります。ホームビジターに家事や育児を手伝ってもらったり、子育てに関する相談をしたりできます。

その他にも、子育て世帯に嬉しい制度があります。

・0歳~15歳までの子どもの医療費を一部助成
・自由におむつ替えができるスペース「赤ちゃんの駅」を和光市内に52か所設置
・和光市内に125店舗ある飲食店などで、子育て家族は特別優待や割引を受けられる

また、和光市内にある「和光樹林公園」は、広大な土地の中にBBQスペースやこどもが自由に遊べる遊具が豊富にあります。 子育て支援制度の充実と暮らしやすさのバランスがよいのが和光市の魅力だといえます。

まとめ

子育て支援の充実化に力を入れているかどうかは、自治体によってさまざまです。保育施設の充実化に取り組んでいるところもあれば、金銭的なサポートに注力しているところもあります。

子育て環境を検討する際は、自治体の子育て支援制度に注目することはもちろん、周辺環境やライフスタイルを考慮することも大切です。子育てしやすい街に引っ越したいと考えている方は、複数の要素を検討し、家族にとって住みやすい環境を選択するようにしましょう。

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